blog ブログ

2022.06.17

CMYKとRGBって何?違いと注意点を解説【デザインのトリビア】

DTP

asa


こんにちは。デザイナーのasaです。

CMYKとRGBって聞いたことあるでしょうか?「聞いたことはあるけどよくわからない」という人も多いと思います。DTPやWEBのデザインをしていても、意外と詳しいことは知らないという人もいるかもしれません。

今回はそんなCMYKとRGBについて解説します。

CMYKとRGBの違いとは

CMYKとRGBは“色を表現する形式”が違い、CMYKはインクで、RGBは光で色を表現しています。
用途によって使い分けられ、主にCMYKは印刷物に、RGBはパソコンやテレビなどのモニターを表示する際に使用されます。

ではそれぞれどのような仕組みになっているのでしょうか?

CMYK

CMYKとは色の三原色である「Cyan(シアン)」「Magenta(マゼンタ)」「Yellow(イエロー)」+「Key plate(キープレート)」の頭文字をとっています。と言われてもイエローはわかるけど、その他は何色かよくわからないですよね。それぞれ見ていきましょう。

シアンは古代ギリシャ語で「暗い青」を意味するcyanos(シアノス)の単語からきており、その由来のとおり青系の色味を、マゼンタはイタリアにある街の名前で、この土地で赤と紫の合成塗料を発見したことから赤紫系の色をマゼンタと呼ぶようになったらしい。私も知りませんでした。
最後のKは、KURO(黒)のK?Black(ブラック)のK?と思いきや、「像の輪郭や細密な暗部を刷るのに用いる、黒インク用の版」であるKey plateからきています。へぇ〜、これまた知りませんでした…。

印刷物はそれぞれの版を重ね合わせることで様々な色を表現しています。
色の三原色であるシアン・マゼンタ・イエローは「減法混色」と呼ばれ、3色を均等に混ぜていくと全ての光を吸収し、黒に近い色になっていきます。じゃあCMYだけで良くない?と思うかもしれませんが、3色を混ぜてもきれいな黒は再現されず、ちょっと茶色っぽい黒といった感じになります。あくまで理論上の話ですね。つまりこの三色では黒を表現できないので、別途黒い版である「K」を用いることで、きれいな黒を表現することが可能となります。

RGB

RGB

RGBは光の三原色である「Red(レッド)」「Green(グリーン)」「Blue(ブルー)」の頭文字からきています。これはわかりやすいですね。RGBは「加法混色」と呼ばれ、CMYKとは逆に、3色を混ぜれば混ぜるほど白へ近づいていきます。

 

CMYKとRGBで表現できる色の領域

CMYKとRGBでは表現できる色の領域が違い、RGBの方がCMYKに比べて多彩に表現することができます。CMYKは1色あたりを0%〜100%で指定しますが、RGBは1色あたりを256段階で指定します。つまりRGBは256の3乗で約1,677万通りの色の表現が可能です。CMYKも厳密には小数点以下の%を指定できるため、計算上はRGBより多くなりますが、実際の印刷ではそこまでの差を再現できないので色の領域はRGBに軍配が上がります。

CMYKの注意点

デザイン現場においてWEBサイトを制作する場合はRGBで、印刷物を制作する場合はCMYKでの作業となります。案件の中にはWEBサイト制作だけでなく、パンフレットやチラシといった販促物全般を受注する場合があり、素材写真やデザインデータを各媒体で流用することが多々あります。そこで一つ注意してほしいのがRGBからCMYKへの変換です。

RGBからCMYKへの変換
データはデザイン専用ソフトのPhotoshopやIllustratorで簡単に変換できますが、CMYKは色の領域が狭く、混ぜると黒に近づくという性質から鮮やかな色の表現が苦手で、どうしてもくすんだ色になってしまいます。なのでCMYKへ変換の際はなるべく色補正をするように心がけましょう。

 

CMYKで出せない色は特色印刷で

CMYKでは鮮やかな色や蛍光色、金や銀といった色を再現することができません。そんな時に利用するのが「特色印刷」です。「特色印刷」とはCMYKで再現できない色を、特別に調合したインキを使って印刷することです。無理なら予め指定の色を作ってしまおうということですね。

特色は「DIC(ディック)」や「Pantone(パントーン)」といった特色メーカーの色見本帳で指定することができます。色見本はインターネット上や、adobe Illustratorを使用しているのであれば、スウォッチライブラリの中から確認することができます。ただしモニターで表示される色と、実際の印刷物とでは誤差が出てくるので、気になる方はそれぞれの色見本帳の購入をオススメします。
実際に印刷会社に出す場合は「DICの○○で」と指示するようにしましょう。また特色をいくつも使用すると料金が上がってしまうので注意して下さい。

 

まとめ

デザインにおいて「色」は非常に重要な要素です。たとえレイアウトがきれいでも、色選びを間違えるとイメージが大きく変わってしまいます。CMYKとRGBの違いを理解した上で、伝えたいイメージに合う色を選びましょう。

当社ではWEBサイト制作からパンフレット・チラシなどのDTP制作、集客に関するマーケティングまでひととおり対応していますので、気になった方はお気軽にご相談ください!

posted article 投稿記事

  • DTPデザインとWEBデザインの違いとは?

    2022.10.22

    DTPデザインとWEBデザインの違いとは?

    DTP
  • もう迷わない!<br>おすすめのAdobeソフト【5選】

    2022.08.31

    もう迷わない!
    おすすめのAdobeソフト【5選】

    DTP
  • トンボ(トリムマーク)&塗り足しって何?【デザインのトリビア】

    2022.07.22

    トンボ(トリムマーク)&塗り足しって何?【デザインのトリビア】

    DTP
View more

contact お問い合わせ・ご相談

制作のご依頼や予算のお見積りなど、まずはお気軽にお問い合わせください。

contact